看護学校?看護大学?進路に迷った時に考えてみたらいいこと

看護師

私は3年生の看護専門学校を卒業しています。
進学先を決める時、看護学校に行くか、看護大学に行くか迷ったこともありました。
看護学校と看護大学の違いを簡単に説明していき、
私が看護学校に決めた理由をお伝えしていきます。

看護学校、看護大学の違いを知る

私は3年生の看護専門学校を卒業しています。

進学先を決める時、看護学校に行くか、看護大学に行くか迷ったこともありました。


看護学校と看護大学の違いを簡単に説明していき、
在学時に様々な環境の友人達を羨ましいなと思っていた情報をお伝えしていきます。

臨時実習開始の時期

看護学校は3年間で全てのカリキュラムを終了していなくてはいけないので、
1年生の前期から臨時実習が始まる学校が多いです。

また、1年生の間に2〜3つもの実習を行わなくてはいけません。(学校によって異なる)
しかし、看護大学は4年間で全てのカリキュラムを終了しなくてはいけないので、
看護学生よりは1年長く授業・実習を受けることができます。

よって、実習開始時期は1年生と看護学校と変わりはないのですが
初めての実習が後期に組み込まれている学校が多い様です。

私も学生時代はゆとりある大学のカリキュラムに羨ましく思うことが多々ありました。

実習の数を比較すると(※下記は例です)

1年次2年次3年次4年次
看護学校2つ3つ6つ
看護大学1つ2つ3つ5つ

看護大学では1、2年次にしっかりと看護の基礎を学ぶのに対し
看護学校では入学してすぐに臨時に出て実習を行うことが一般的な学習スタイルになります。

学費の違い

看護専門学校は学校によって学費の違いはありますが、一般的に看護大学よりも安いと言われています。

取得できる資格の有無

看護専門学校は即戦力を育てるという目的があるため、
卒業後に実践的に行動できるようなカリキュラムが組まれています。

一方で看護大学は看護師というスキル以外にも一般教養も学習することができます。
また、選択すれば保健師や助産師になるための学習も行うことができるので、
卒業後は国家試験受験資格を得ることも可能です。


実際に看護師国家試験と同様に保健師国家試験や助産師国家試験をダブル受験している子もいたようです。(その分、看護実習の他に保健師実習などもあるようですが…)

長期休みの違い

看護学校の長期休みはおおよそ小中学校と同じですが、
看護大学は春休みが長く、夏休み・冬休みは小中学校と同じくらいだと聞きました。

しかし、
これは1、2年生の頃の話で3、4年生になると春休み中に臨時実習があることも多く、
他の学部(例えば経済学部や栄養学部など)は春休み期間中であるのにも関わらず、
看護学部のみ実習に行かなくては行かないこともあるようです。

給料の違い

病院にもよりますが看護大学卒業者の方が約5000円〜10,000円高いです。


私は働きだしてから大卒の同期は給料が高くて羨ましいなと思ったことはありませんが
1円でも多く貰えるのは嬉しいですよね。

将来、管理職になりたいか

よく看護専門学校と看護大学の違いとは?の様なまとめ記事を見ると
看護師長や看護部長になるには看護大学卒じゃなきゃ選ばれないというような
記事を目にしたことはありますが、
実際に私が働いていた病院ではそんなことはありませんでした。

看護専門学校卒の大先輩が看護師長をしていましたし、
看護部に配属されている方々も多くいました。

私の印象ですが、
大都会ではやはり学力社会の病院も多いのかな(あくまでも主観です)と思いますが
私の勤めていた病院では看護師としてのスキルやコミュニケーション能力に長けている方々が管理職に命名されていたなと感じました。

なので、
看護学校卒の看護師は管理職になれないわけではないと思いますが、
看護大学卒の看護師の方が管理職になっている確率は高いのだろうと思います。

自宅との距離を考える

看護専門学校にしろ看護大学にしろ看護師になるための勉強はとても大変です。

実家から通うか一人暮らしもしくは寮に住むのかによって精神的な安心感が違います。

高校を卒業して進学する際に親元を離れて生活する学生はたくさんいますが、
近場で家族がサポートしてくれる環境であることはありがたいことだなと思います。

特に実習期間は家のことは親が行ってくれる実家暮らしの友達をみてとっても羨ましい気持ちになりました。


実家暮らしのメリットは
毎日美味しいご飯が食べれる、あったかいお風呂に入れる、寝坊しそうになったら起こしてくれるというような生活環境が整っていることだと思います。

逆に一人暮らしのメリットは
好きな時に友達を呼んで遊んだり、お泊まりしたりと自由に過ごすことができることだと思います。

しかし、
看護学生は本当に大変なので実家から通える範囲内に学校があれば、受験を視野に入れてみるのも一つの選択肢だと思います。

指定校推薦や一般推薦があるか

指定校推薦や一般推薦は一般入試よりも早くに行われるため、
合格すると受験がすぐに終わるメリットがあります。

特に指定校推薦では高校と受験する学校との信頼関係によって成り立っている制度なので
高校内選考を勝ち抜けば、100%の確率で合格することができます。

自分の行きたいと考えている学校に推薦があるなら(特に指定校推薦)
狙うべきだと思います。

学費について

当然ながら行きたい学校が決まっても学費が高ければ考える必要があります。
基本的には専門学校よりも大学の方が学費は安いのが現実です。

それに加え、一人暮らしをしなくてはいけない場合は学費以外にも家賃や生活費がかかります。

現在は奨学金制度があり働いてから返すことも可能ですが、
両親とよく相談してから決める必要があります。

まとめ

実際に私は運良く指定校推薦を勝ち取り、
実家から電車で1時間半程離れた離れた看護学校に入学しました。

実習が少ない1年次は実家から通っていましたが2年次からは一人暮らしをしていました。

実家暮らしも一人暮らしも両方経験しましたが、
結局は実家にいようが一人暮らしをしていようが
課題や実習を乗り切るには根性が必要なので、最終的には自分の頑張りが1番の要になると思います。

看護師になってしまえば
専門学校卒業であろうと大学卒業であろうと皆スタートは同じです。

自分が一番合格できる自信がある学校にするのか、
もしくは本当に行きたいと思う学校をめざすのかをよく吟味することが大切です。

それでもあまり行きたいと思う学校がない場合は、
自宅から通いやすい学校を検討していくのも一つの選択肢になるのではないかと思います。


看護師になるためには大変な実習、課題、テストを乗り越え、さらには国家試験を乗り越える必要があります。
辛いこともたくさんあると思いますが、
いろいろなことを経験することで人生の糧につながると思うので頑張って欲しいなと思います。

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